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伏条台杉群の平安杉!京都で霊験あらたかな自然からのパワーをいただきに行こう|京都の農家民宿【徳平庵】かやぶき屋根の古民家一棟貸し

2024/04/29 京北について

伏条台杉群の平安杉!京都で霊験あらたかな自然からのパワーをいただきに行こう

伏条台杉群の平安杉!京都で霊験あらたかな自然からのパワーをいただきに行こう|徳平庵

昔からその地に根を張り、大きく成長した巨木は、不思議なパワーをもっています。
大木の幹にそっと手を触れると、何だか大きなパワーをもらった気がします。
樹齢1200年の霊験あらたかな巨木に、京都で出会うことができます。
ここでは、京都にある、パワースポットともいえる伏条台杉群の平安杉をご紹介いたします。

巨木の魅力とは

神社の境内や人里離れた山のなかに、静かにたたずむ樹齢の高い木を、人びとはしばしば「御神木」と呼びます。
神様が宿っているようなたたずまいに、思わず息を呑んでしまいます。

昔から人びとは、古い樹木や巨木には、精霊や神様が宿っていると考えていました。
お供えものをしたり、願いを込めたり・・・その地域の住まう人びとの生活を見守り、何代にもわたり、人びととともに生きてきた御神木には、確かに不思議なパワーがあるように思えます。

幹に手を触れると、何だか、からだ中が浄化され、力がみなぎってくるような気もします。
パワースポットという一言では、言い尽くせない不思議な木。
それが巨木の魅力です。

伏条台杉群の平安杉

京都の街から車で1時間あまり走ったところに、樹齢700年から1000年を越えるといわれる巨大杉の群落があります。
そのなかでもひときわ際立っているたたずまいを見せているのが、平安の時代からこの地に生きている樹齢1200年「平安杉」です。

根元の幹まわりは、約15mにもおよびます。
世界自然遺産に登録されている屋久島の縄文杉の幹まわりが約16mというところからも、どれだけ、この木が巨大かがお分かりいただけると思います。

そして、この平安杉が立っている地域は、片波川伏条台杉群と呼ばれています。

片波川伏条台杉群について

片波川源流域は、古くから御杣御料(皇室の御料地)として守られてきた地です。
長岡京、平安京の造営時や御所炎上の際には、膨大な量の建築用材がこの地より供給されました。
「台杉」とは、ひとつの株に数本の幹を育てる杉のことを指します。
京都の寺院や庭園などで、皆さまもご覧になったことがあることでしょう。
伏条台杉は、台杉が巨大に成長したものなのです。

明治時代になると、皇室の御料地の解体に伴い、片波川源流域は、民間に払い下げられましたが、この辺りのスギは、南北朝時代から放置されており、大きくなり過ぎていました。
そのため、用材としては需要がなかったため、今日まで伐採されることなく大きく成長し続けて、現在の巨大な杉群になったと言われています。

片波川伏条台杉群はなぜ生まれた?

片波川伏条台杉群はなぜ生まれた?

実は、片波川伏条台杉群が生まれたのは、伐採法が原因だとされています。

南北朝まではこの地域では伐採が行なわれていました。
その際に、根元ではなく、根の上2~3mのところで伐採していたそうです。

切りとった切株をそのままにしておくと、やがて新しい枝が出てきます。
そしてその枝は、100年という月日を経て、数本の巨幹に育っていくのです。

成長した枝をまた切って100年経てば、また巨幹を収穫することができます。

このようにして数百年の年月を経て、台木の幹は太り、驚くばかりの巨木に成長していったのです。

片波川源流域京都府自然環境保全地区

片波川伏条台杉群があるこの辺りは、片波川源流域京都府自然環境保全地区とされています。
約106ヘクタールの3分の1にあたる約35.6ヘクタールが特別地区・野生動植物保護地区(立入禁止)とされています。
稜線部を中心とした、ホンシャクナゲとヒメコマツやヒノキなどの針葉樹からなる群落は、国内有数の規模とされています。

片波川伏条台杉群がある京都府天然記念物指定地域(約13ヘクタール)には、「アシウスギ」と呼ばれる巨木が群生しています。
これらは、樹齢600年以上、胸高周囲10m、樹高50mにもなる巨木な伏条台杉で、北山地域独特の自然景観をかたちづくっています。

これらの巨木保護のため、通常一般の方は立ち入り禁止となっており、普段は入口を施錠しています。
入山を希望される場合は、地元ガイドの随伴が条件となっており、定期的にガイド付きのツアーも組まれています。

伏条台杉群の平安杉を見るバーチャル体験

実際にご自身の目で、伏条台杉群の平安杉を見てもらいたいと思うのですが、なかなか行けないという方のために、ここではバーチャル体験と称して、言葉でお伝えしたいと思います。
ぜひ、ここから読み進めていただき、頭のなかでイメージを膨らませてみてください。

伏条台杉群に、一歩足を踏み入れると、そこは異次元の世界・・・
歩みを進めていくと、威圧感のある杉の巨木が次々に目の前に表れます。
そのひとつひとつに目をやると、根元が異様なまでに膨らんでいて、まるで台のようになっています。
そしてその台の上に、何本もの太い幹が空に向かって伸びています。
それは、まるで数本の巨木を根元のところでひとつに粘土で固めたよう。
なるほど、これが伏条台杉といわれる所以なのかと納得します。

大小さまざまな巨木の間を歩いていると、やがてひときわ目立つ巨木に出会います。
「平安杉」です。
根元の周りは15.2m。
根には、近くで育っていたコシアブラの木を巻き込んでおり、ともに長い年月、成長を続けてきたのがうかがい知れるような風貌になっています。

平安杉のあまりの大きさに圧倒されるとともに、霊験あらたかな気持ちになります。
悩みを抱えている人を包み込んでくれ、その悩みさえ取り去ってくれるような、力強いパワーを感じます。

まとめ

京都から周山街道を北上して京北町役場を通り、477号線に入って15km、上黒田の集落から林道広域片波線を北上すると、かなり高度の高い地点に巨木群の森への入口があります。

そこが、1200年もこの地に生き続けている力強い「平安杉」の生命力に触れられる霊験あらたかな場所、伏条台杉群です。

ぜひ、あなたも平安杉のパワーを感じてみてください。

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