2025/10/30 京都
京都といえば、清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社などが有名ですよね。
どこも公共交通機関で行きやすい場所にあるので、観光客に大変人気です。
しかしながら、京都の魅力はそれだけではありません。
京都こそバイクで出掛けるべき!
バイクで京都をツーリングするならおすすめしたいのが、京北です。
とにかく走るのが好きな方に楽しんでほしい、京北のツーリングおすすめスポットをご紹介いたします。
まずは、道の駅 ウッディー京北へ。
その後、三重県四日市市から兵庫県川西市を経由して大阪府池田市にいたる国道477号を通って山國神社、賀茂神社へ。
国道477号の有名な鋭角カーブの「百井別れ」を通って、367号へ京都大原三千院へ寄ったら、次は上黒田貴船線(京都府道361号)へ出て貴船神社へ。
秘境の4神社を巡ったあとは、灰屋の滝で自然を満喫するルートです。
それでは、このツーリングルートで立ち寄るスポットと、ツーリング界隈で有名なおすすめ山道スポットをご紹介いたします。
道の駅 ウッディー京北は、京北地域およびその周辺の山間地域の活性化を目指す活動を行っている京都市初の道の駅です。
木材が有名な京北らしく木で彩られた館内では、京唐菜や京ラフランといった新鮮な旬の京野菜や、京唐菜のソフトクリームといった京北の名物や、京北の木材を用いて作った木工品など、地域の特色を生かした商品が販売されています。
喫茶コーナーでは、西の鯖街道を使って京北に運ばれていた名産の鯖を使用した「鯖そば」や、地元の京北野菜を用いた料理をいだくことができます。
さらに奥に進むと、鹿の剥製も展示されており、なんと、鹿の角を購入することも可能です。
また国道マニアのなかではコレクターも多い国道ステッカー。
ここでは、「国道477号」のステッカーが売られています。
今回のルートで通る秘境神社を4つご紹介します。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
山國神社の参道は、京都の自然200選にも選ばれている参道です。
社に向けて真っ直ぐに続く石畳の参道。
参道の入口には、2基の石灯籠が凛とした佇まいで迎えてくれます。
境内には杉木立が広がっており、上桂川の清流を挟んで北山杉の林を背景に社が建っている風景は、まさに山国地域の象徴的な景観で、昔話に出てきそうな穏やか時間がそこには流れています。
心が洗われるような清々しい景色をバックに、バイク込みの写真を撮るのがおすすめです。
ちなみに山國神社の周辺の地名は「鳥居」なのも素敵!
賀茂神社は、平安遷都にあたりこの地を木材を切り出すところと定め、宝亀年間(770〜780年)に建てられた神社です。
京都の中心地から大きく離れた山奥にあり、絶景神社としても有名です。
秘境スポットでもある賀茂神社の社は田園風景が広がる中江集落背後の山中にひっそりと佇んでいて、入口は獣害防止柵で守られています。
杉並木の中央を割るように、苔むした石段の参道が鳥居へと一直線に伸びていて、杉並木で日光が遮られているため、日中でも薄暗い参道を、木漏れ日が神々しく照らしていて、どこか別空間に来たような感じすらします。
辺り一面に張り詰めた凛とした空気が漂う山道を進み、お参りを済ませた戻りの参道も行きの参道に勝るとも劣らない霊言あらたかな場所です。
社の参拝したあと、参道を振り返ってみると、狛犬、灯籠、そして永遠に続いているかのような杉並木が立ち並んでいて、異空間にいるような不思議な気持ちにさせられます。
獣害防止柵の先の参道横に砂利の駐車場がありますが、斜面になっているのでバイクを駐車する際は注意が必要です。
京都大原三千院は、京都市指定名勝となっている絶景庭園で有名な天台宗の寺院です。
8世紀、比叡山延暦寺を建立の際に、梨の木の下に結んだ庵が起源とされています。
その後移転を繰り返し1200年もの時を刻み続けている大変由緒ある寺院です。
敷地内にある池泉鑑賞式庭園の「聚碧園」では庭を眺めながら抹茶を楽しめます。
また杉や檜と苔に覆われた池泉鑑賞式庭園「有清園」では、苔と季節の景観のコントラストを楽しむことができます。
貴船神社は、石階段と立ち並ぶと灯籠で有名な水神が祀られている神社です。
5世紀頃、祈雨の神としてこの地に祀られ、人々に信仰されてきました。
また縁結びの神としても信仰される一方で、縁切りの神や呪咀神としても信仰されています。
丑の刻参り発祥の地でもあります。
貴船山と鞍馬山に挟まれた森林と、すぐそばに流れる貴船川という豊かな自然のなかにある貴船神社は、息を呑む音まで大きく響きそうなほど、静かで神秘的で厳かな雰囲気を醸し出しています。
また紅葉の時期には、石階段と立ち並ぶ灯籠、そしてそれらに彩りを添える紅葉の木々たちが美しい風景をつくっています。
灰屋の滝は、京都市不況区を流れる桂川上流部の灰屋川にかかる落差4mの滝です
滝壺が広く、澄み切った水でありながら、遠目からみるときれいなエメラルドグリーンに見える美しい滝です。
滝のバックは苔むした堰堤。
そこから高低はあるものの等間隔に5箇所から4m下の滝壺に落ちる滝は、息を呑む美しさです。
駐車場はないので、駐車場所には注意が必要です。
この辺りは道が狭いのでバイクを止めるのに苦労しますが、滝の少し南の堰堤上近くにある灰屋林道石碑前に、少しだけ広いスペースがあるので、そこに停めるのが良いかと思われます。
それでは、今回のルートのおすすめツーリングスポットをご紹介しましょう。
亀岡市旭町山ノ神の三俣交差点から京都市左京区大原小出石町の県道367号に突き当たるまでの国道477号は、途中杉林の中を縫うように走る退避場所の少ない離合困難な隘路や舗装が劣悪な箇所があるのが特徴です。
特に有名所となっている鋭角カーブの交差点「百井別れ」は、ライダーにとってはたまらないポイントでしょう。
杉林の間から時折入る木漏れ日を浴びながらバイクを走らせ、時には川に沿ってガードレールのない道を走るなど、大自然のなかを風を切って愛車を走らせるのは、今回のツーリングの醍醐味のひとつです。
上黒田貴船線は、貴船神社の一の鳥居から国道477号との交差点まで伸びる約16kmの一般府道です。
古くから気の生ずる根源として「氣生根」と記され,、京都屈指のパワースポットとされています。
貴船神社付近には、「川床」と呼ばれる川面のすぐ上に用意された床で、川のせせらぎや滝の流れる音を聴きながら鮎や鱧など旬の料理を楽しむ飲食店が並んでいる観光スポットがあります。
また貴船神社奥宮から京北へと続く山肌沿いの道は、「府道ならぬ腐道」とも呼ばれる有名な走行困難道であり、酷道マニアにはたまらないツーリング道です。
腐道とはいうものの、それほど荒れてはなく快適の走れるのでご安心ください。
京都といえば、神社仏閣ですが、京都の中心地にある神社や仏閣ではなく、今回は秘境と言われる地にある神社仏閣をご紹介しました。
バイクでのツーリングだからこそ楽しめるスポットばかりです。
京北は、京都の中心市街地の華やかな雰囲気とは全く異なり、パワースポットも多い場所です。
ライダーにとって魅力的なルートもたくさんあるので、ぜひあなたも京北のツーリング楽しんでみてください。