2025/09/16 観光
四季折々の自然と、今も息づく日本の原風景が訪れる人々をやさしく迎えてくれる場所。 それが美山かやぶきの里です。 ここでは、京都府南丹市美山町の山あいに位置し、まるで時が止まったかのような静けさと、穏やかな時間が流れる集落「美山かやぶきの里」の魅力についてご紹介いたします。
美山かやぶきの里は、全国でも数少ないかやぶき屋根の家屋が集まる地域として知られています。 かやぶき屋根の家が立ち並ぶ光景は、まさに昔話の絵本から抜け出したような趣きで、訪れる人の心に深く刻まれます。 現在、約40棟のかやぶき民家が残されており、その多くが今なお住居や民宿、地元の暮らしの拠点として使われています。 これらの建物は、夏の強い日差しや冬の雪にも耐えうる工夫が施されており、天然素材を活かした日本の伝統的な建築技法が生かされている貴重な建物です。 現代人がなかなか味わうことのできない、心安らぐひとときを与えてくれる場所、それが美山かやぶきの里です。
美山かやぶきの里には、四季それぞれの移ろいがあります。 1年を通して、四季折々の風景が楽しめます。
春には、里を包む山々が淡い桜色に染まり、小川のせせらぎと鳥のさえずりが心地よく響きます。 田畑には若緑が芽吹き、農作業に精を出す地元の方々の姿が、昔ながらの日本の農村風景そのものです。
夏になると、青々と茂る草木と美しい川辺が涼を呼び、夜にはホタルが舞う幻想的な光景も楽しめます。
秋は紅葉が山里を鮮やかに彩り、黄金色の稲穂が風に揺れる様子が一面に広がります。
冬には、一面が真っ白な雪に覆われ、かやぶき屋根に積もる雪と、たたずむ家々が絵画のような景色を生み出します。 特に冬のライトアップイベントは、幻想的な美しさで人気があり、カメラを片手に多くの観光客が足を運びます。
美山かやぶきの里は、美しいだけでなく、地域の人々の暮らしや伝統文化が今なお息づいている点も大きな魅力です。 住民の方々は、かやぶき屋根の葺き替えや田畑の維持など、手間ひまのかかる作業を代々受け継ぎ、自然とともに生きる知恵と技術を守っています。 また、季節ごとの祭りや地域行事、農産物の直売所などを通じて、訪れた人と住民が交流できる機会も多く設けられています。 特に、地元産の新鮮な野菜や米、手作りの味噌や漬物などは、ここでしか味わえない美味しさとして人気を集めています。
ここからは、美山かやぶきの里の見所をご紹介いたします。
北山型かやぶき民家の母屋・納屋・蔵を公開する資料館で、観光の拠点となる施設です。 かやぶき屋根の構造を学ぶことができ、古くからの農機具、生活道具など、約200点以上が展示されており、美山のかつての生活を体感できます。
開館時間 | 午前10時〜午後4時 |
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休館日 | 月曜日、年末年始 |
入館料 | 大人 300円 、小・中学生 無料 |
電話 | 0771-77-0587 |
民宿やカフェとして営業している家屋もあり、宿泊体験や地元食材を使った料理を楽しむこともできます。
美山かやぶきの里の宿泊施設を2つご紹介いたします。
料金 | 12,100円~(大人1名・1泊) |
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食事 | 夕食・朝食付き |
客室 | 和室3室(最大定員:14名・貸切可) |
予約 | 0771-77-0258 or オンライン予約 |
料金 | 大人2名 30,000円(詳細はホームページをご覧ください) |
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食事 | 朝食付き(夕食別途) |
客室 | 一棟貸 |
予約 | 0771-77-0550 or オンライン予約 |
美山かやぶきの里にある飲食店・カフェをご紹介します。
里で育てた蕎麦と美山の水、蕎麦打ち一筋30年の職人が心を籠めた手打ち蕎麦と、美山の四季の味がいただけます。
営業時間 | 午前10時~午後3時 |
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定休日 | 水曜日(営業日変更等は「Instagram」にてお知らせします) |
電話 | 0771-77-0146 |
茅葺き屋根の民家で、静かに流れる時を過ごすことができるカフェです。 美山の果物を使った自家製スイーツとドリンクで、ほっこりした時間をどうぞ。 ギャラリーでは定期的に展示を開催しています。
営業時間 | 午前11時~午後5時(ラストオーダー:午後4時30分) |
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定休日 | 不定休(新メニューや営業日等は「Instagram」にてお知らせします) |
電話 | 0771-77-9038 |
三色団子、おはぎ、きびもちソフトクリームなど、里の甘味が楽しめます。
営業日 | 不定期での営業(営業日等は「Instagram」にてお知らせします) |
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平飼い卵と美山の牛乳を使った手作りプリンやシフォンケーキ、ジェラート、ドリップコーヒーなどを楽しめます。
営業時間 | 平日 午前10時~午後5時 / 土・日・祝 午前9時〜午後5時(ラストオーダー:午後4時30分) |
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定休日 | 月・水曜日 |
電話 | 0771-77-0569 |
茅葺き屋根の下で食べる、石窯ピザとサイフォンコーヒーのお店です。 看板犬がお出迎えしてくれます。
営業時間 | 午前11時~午後5時 |
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定休日 | 不定休(営業日等は「Instagram」にてお知らせします) |
電話 | 0771-77-0207 |
自然栽培米による焼きたての自家製パンのお店です。
営業時間 | 午前10時頃〜売切れまで |
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営業日 | 不定期での営業 |
手作りホットサンドのお店です。 心も温まる、美味しいひとときをどうぞ。
営業時間 | 午前9時頃〜夕方まで |
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営業日 | 不定期での営業 |
交通アクセスについては、京都市内や大阪市内から公共交通機関を利用してアクセスできますが、自然豊かな山間部に位置しているため、車での訪問も便利です。 お勧めは、「京都駅」から「JR日吉駅」まで(約44〜52分)、「JR日吉駅」から南丹市営バスに乗車、「北(かやぶきの里)」まで(約56分)の経路です。 美山へのアクセス方法(車・観光バス・タクシー) かやぶきの里方面のアクセス(公共交通機関) 車でお越しの方は、集落前の駐車場をご利用ください。 駐車場利用協力金は、「かやぶきの里」の歴史的建造物および町並みの保存、修理、修景費として有効活用されます。
大型バス・中型バス 3,000円 マイクロバス 2,000円 普通乗用車 500円 バイク 200円(駐車場 入口から100m先にバイク専用駐車場があります) 駐車場の営業時間: 午前9時〜午後5時 年末年始休業の可能性あり 大型バス、中型•マイクロバスのご予約はこちら Url:miyamanavi.parking 「かやぶきの里」住所: 〒601-0712 京都府南丹市美山町北
美山かやぶきの里では、レンタサイクルを利用して、清流・由良川沿いの小道を散策したり、自然の中でゆっくり過ごしたりするのもおすすめです。 また近年は、伝統建築を生かしたアートイベントやワークショップも開催されており、古き良き日本の姿と現代の感性が調和した新たな魅力を発信しています。 美山かやぶきの里は、懐かしい日本の原風景と人々の温かさ、自然とともに生きる知恵があふれる場所です。 忙しい日常を離れて、大切な人とゆっくりと歩きながら、のどかな景色や美味しい食べ物、地域の人々との交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。 時間の流れがゆるやかになったような感覚を味わうことができ、心身ともにリフレッシュできることでしょう。