2025/02/03 ジビエ
世間で何かと注目を集めているジビエ料理。
巷には、手軽にジビエ料理を食べることができるお店も増えてきました。
そんななか、「ジビエ料理が気になるけど、なかなか勇気が出ない」「ジビエ料理に挑戦したい!」という方に、ジビエ料理についてご紹介してまいります。
ジビエとは、フランス語で狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉のことです。
フランスでは古くから、高級料理として口にされてきた歴史があります。
実はジビエの種類は、全部で600種類もあります。 しかしこれらを全て食べられるというわけではありません。
なぜなら、日本の法律においては、狩猟できる野生動物が決まっているからです。
日本で食べられるジビエの数は約50種類あるといわれています。
ここでは、これらをすべてご紹介するわけにはいきませんので、そのうち私たちが比較的手軽に口にしやすい4種類のジビエをご紹介いたします。
シカ肉の特徴は、高たんぱく質低カロリーであり、脂質が少ないので匂いも少なく、ジビエ初心者でも比較的食べやすいといえます。
シカ肉でおすすめしたいのは、シカ肉のローストです。
塩コショウで味付けしローストしたのち、赤ワインやしょうゆ、みりん、砂糖を入れたソースをかけあっさりといただきます。
イノシシ肉の第一の特徴は、脂が乗っているという点です。
「牛肉や豚肉の脂身が苦手!」という脂が乗っているお肉が苦手な方でも、イノシシの肉は白身と赤身が分かれているため、脂の質が良く、胃もたれすることなく食べることができます。
タンパク質やビタミンBも豊富なので、疲労回復効果も期待できます。
イノシシ肉でおすすめなのは、ステーキです。 下処理したイノシシを塩コショウで焼き、焼肉のたれなどお好みのソースをかけたらできあがりです。 冬はボタン鍋も人気ですね。
日本ではウズラの卵がポピュラーですが、海外ではウズラの肉がよく食べられています。
肉自体の味が濃厚なので、シンプルな味付けで美味しく食べられます。
海外でよく見かける食べ方は、うずらの丸焼きです。 丸焼きにすることで、歯ごたえよく仕上がります。
栄養素も豊富なのでおすすめです。
クマの肉は、市場に出回る量が大変少ないため、希少価値が高いジビエとして人気があります。
肉自体には、コラーゲンやビタミン、ミネラル等が豊富に含まれているので美肌効果が期待できます。
また、魅力的なのは季節ごとによって変わる肉自体の味です。
クマは果物や季節によってさまざまな旬なものを食べます。
クマが口にしたものによって、クマの肉の味も変化するので、毎回異なる味を楽しむことができます。
クマ肉料理といえば、野菜炒めがおすすめです。
クマ肉は塩コショウ、野菜とともに焼けば、牛肉の野菜炒めを超える味わいになります。
鴨は日本でも古来から口にされてきた食材です。
肉は柔らかいうえ、匂いのクセもあまりないので、ジビエ初心者にもおすすめです。
日本古来から食べられているポピュラーな鴨料理と言えば、鴨鍋です。 寒い季節にピッタリです。
またカモ肉は、素朴な味なのでソースに凝ったフレンチの食材としてもよく使用されています。
ジビエ料理には、大きく2つのメリットがあります。
それでは、2つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
前述したように、ジビエ肉の特徴は、高たんぱく低カロリーな点です。
シカ肉と牛肉を比較してみると、それは一目瞭然です。 まずはタンパク質の量から見てみましょう。
牛肉は、タンパク質が100gあたり19.6gなのに対し、鹿肉は22.6g
鉄分は、牛肉は100gあたり2.4mgなのに対し、鹿肉は3.4mg
ビタミンBにいたっては、牛肉は、B1が0.09mg、B2が0.11mg、B6が0.62mg、B12が0.2㎍なのに対し、鹿肉は、B1が0.21mg、B2が0.32mg、B6が0.55mg、B12が1.3㎍となっています。
このように、鹿肉には、タンパク質、鉄分、ビタミン等の栄養素が豊富に含まれているのです。
近年では健康志向の人も増えており、体重増加を気にする女性のみならず、低カロリーで利用が豊富な食材として、高齢者の介護食としても注目を集めています。
なぜ、ジビエを食べることが社会貢献につながるのか?
それは、ジビエとして私たちが口にしているのは、イノシシやシカといった、農作物に被害を及ぼす野生動物だからです。
農林水産省のデータによると、2018年度の野生動物による農作物被害額は、158億円と言われています。
その被害防止策として、農作物に被害を及ぼすイノシシやシカの捕獲を行なっています。
このようにして捕獲したイノシシやシカは、その命を大切にしようということからジビエとして食べられているのです。
そこのようなことから、私たちがジビエを食べるということは、環境保全、社会貢献、そして今注目されているSDGsにも貢献しているということなのです。
ジビエ料理が気になっていたけど、なかなか挑戦できなかったという方も、この記事を読んでいただければ、ジビエへの興味もより一層高まったのではないでしょうか?
ヘルシーなうえに、栄養豊富、そして社会貢献までできるジビエ料理、ぜひ機会があれば試してみてください。
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猟で獲れた鹿肉を新鮮なうちに捌き、熟成させたお肉を使用。
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