徳平庵について

古くは平安時代から木材の供給地として、また、西の鯖街道の要所として栄えた京北(京北)という土地に、徳平庵はございます。築200年程度の歴史ある家は、もともとホスト植田が自宅として暮らしていました。2015年に中学生への農業体験の民泊として開放したことをきっかけに、「徳平庵」としてオープンし今日に至ります。日本の伝統や田舎の暮らしに興味を持った海外の宿泊者の口コミで、現在多くの方にご利用いただいております。

徳平庵を通して、かやぶき屋根の古民家や京北という地域の魅力をもっと発信していきたいと心より願っています。

  

京北について

京北地区は、京都市内から30キロ強北へ向かった山間部に位置しています。この地域は上質な杉やヒノキが多く、古くから都への材木の供給地として栄え、寺社仏閣などの建立を支えてきました。

豊かな自然は四季折々の美しい表情を覗かせています。春は山桜、夏は蛍、秋は紅葉、冬は雪景色と…訪れる時期によって全く違った景色が堪能できます。

歴史と豊かな自然に培われたこの土地に、徳平庵はございます。昔の面影をたたえたかやぶき屋根のお宿で、まるで暮らすようにお過ごしください。

かやぶき屋根

かやぶき屋根の歴史は瓦屋根よりもはるかに古く、古来より人びとの暮らしを支えてきました。ススキや葦(ヨシ)などの身近に存在する植物を利用して作られています。
吸音性、断熱性、保温性や通気性に優れており、夏は涼しく冬は暖かい作りになっています。このような機能に優れた屋根を作り上げることは、現代の建築材をもってしても大変難しいようです。不要となった茅はすべて肥料としても使えるエコロジカルな側面もあります。自然の力と人びとの知恵で、この屋根はできています。

里山の風景を守ること

かやぶき屋根は、約25年に1回「葺き替え」という、屋根を新しい茅に変える作業が必要になります。

多大な労力を伴う作業ですが、昔は村人総出でそれぞれの家の屋根を葺き替えていました。現代では専門の職人の手によって、葺き替え作業が行われています。数年ごとに葺き替えが必要な屋根の維持には大変な労力とお金がかかるため、茅屋根にトタンを巻いてしまう家がほとんどで、屋根自体の形状を変えた家も多いのです。

徳平庵は、伝統のある日本の家を守り後世に残したいという強い気持ちで、オーナー自ら近隣のススキを手刈りし、ストックして利用しています。今後もできる限りかやぶき屋根の維持に尽力していくつもりです。

なぜ守っていきたいと願うのか…それは意地だけではありますが、かやぶき屋根の家で過ごすことで、皆さんに身体で感じていただけるものと信じており、かやぶきに対してのご理解を頂きたいと思うからです。

山々に囲まれた中にかやぶき屋根の家が佇む懐かしく美しい風景。守れるのは私たち、今を生きる世代です。徳平庵で過ごす時間の中で、その想いを感じていただけたら幸いです。

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